【タンパク質デザイン】環状ペプチドのデザインも AfDesign で。

論文タイトル

Design of Cyclic Peptides Targeting Protein-Protein Interactions using AlphaFold

出典

Design of Cyclic Peptides Targeting Protein-Protein Interactions using AlphaFold
More than 930,000 protein-protein interactions (PPIs) have been identified in recent years, but their physicochemical properties differ from conventional drug t...

確認したいこと

深層学習を用いたタンパク質デザイン手法をベンチマークしています。

要旨

AfDesign を利用して、標的抗原に結合する環状ペプチドをデザインした論文です。

解説など

過去の記事で AfDesign を利用した抗体デザイン手法について取り上げました。

本研究は、同種の方法で、抗原に結合する環状ペプチドをデザインした実施例になります。

最近、AF2のポジショナルエンコーディングとして、環状のオフセットを利用することができるようになりました。これによって、環状ペプチドを正確に予測することができるようになっています。本手法は、これをAfDesignに応用した研究事例です。

Sergey氏が公開しているAfDesignのアルゴリズムはバージョンアップが進んでおり、2022.12には、v1.1.1として、v2.3.0の AF-multimer に更新されるなど、精度向上が見込まれています。

ColabDesign/af at main · sokrypton/ColabDesign
Making Protein Design accessible to all via Google Colab! - sokrypton/ColabDesign

実際に、過去のアルゴリズムと比較すると、可溶性の問題も改善されたそうです。筆者らは、過去に可溶性を改善した改良法を開発されていますが、本研究では、AfDesign の v1.1.1 を使用したとのことです。

Solubility-Aware Protein Binding Peptide Design Using AlphaFold - PubMed
New protein-protein interactions (PPIs) are identified, but PPIs have different physicochemical properties compared with conventional targets, making it difficu...

評価はインシリコのデータまでで、pLDDTが90を超えるペプチドのデザインに成功しています。

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