リガンド結合部位を予測する DeepProSite について解説します!

論文タイトル

DeepProSite: structure-aware protein binding site prediction using ESMFold and pretrained language model

出典

Just a moment...

要旨

タンパク質のリガンド結合部位を予測する手法 DeepProSite について紹介した論文です。

解説など

エピトープ予測手法は、主にペプチド結合サイトを予測する手法を中心に、既存のものが多数存在します。本ブログでも、これまでリガンド結合部位予測手法として、MaSIF-site を紹介しました。

※本文で言及されたリガンド結合サイト予測手法
  • 配列ベースの手法
    • PSIVER
    • SCRIBER
    • DLPred
    • ProNA2020
    • DELPHI
    • SPRINT-Seq
    • PepBind
    • Visual
    • PepNN-Seq
    • pepBCL
    • DNAPred
  • 構造ベースの手法
    • SPPIDER
    • DeepPPISP
    • MaSIF-site
    • GraphPPIS
    • PepSite
    • Peptimap
    • SPRINT-Str
    • PepNN-Struct
    • GraphBind
    • RGN

これらに対して、筆者らは DeepProSite という新規手法で、State of art の予測成績を示すことに成功しています。この手法の特徴は、実験的に解かれたタンパク質構造だけではなく、ESMFold から予測したタンパク質モデルのデータを活用している点にあります。

これにより、配列ベースの手法に匹敵する学習データ数と、構造ベースの手法に匹敵するリッチな情報量を活用したとのことです。モデルは Graph Transformer を参考に構築されています。

実際に上記コラムで示した既存の手法に対してパフォーマンスを AUC 等で比較し、優れた値を示すことが明らかとなっています。

手法は、Github だけでなく、Web ブラウザアプリとしても公開されています。

GitHub - WeiLab-Biology/DeepProSite
Contribute to WeiLab-Biology/DeepProSite development by creating an account on GitHub.
https://inner.wei-group.net/DeepProSite/#/